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( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

1 : ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:16:09.78 ID:Yth8QX5N0
ふぅ……

2 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:17:29.21 ID:Yth8QX5N0
 





     生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く



       死に死に死に死んで死の終わりに冥し





          ―――弘法大師 空海―――








3 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:18:31.57 ID:Yth8QX5N0
  
テレビにはサーチライトに浮かぶ高いビルと、飛行する多数のヘリが映っていた。
周囲の然るべき個所には、ライフルを構えた狙撃要員の1個小隊。
しかし、その全員が困惑にあった。

アレにこんな物が通用するのか……?

 
(-@∀@)「今晩は。アサピ新聞社本社ビル前から、緊急ライブでお送りしております 」


この国有数の新聞社。
普段から多くのジャーナリストで賑わうこの魔天楼は、今夜、別の意味で賑わっていた。
日本中のテレビ局、新聞社が一堂に会している。

サーチライトに照らされ、昼間のように明るい周囲。
入口を大きく弧を描くように囲んでいるのは、機動隊の面々。
彼らは防御用の盾越しに、緊張した視線を入口に向けていた。

その光景を映すテレビ画面には、このようなテロップが張り付けてある。

『緊急特番!! 悪霊に占拠された新聞社!!』


(-@∀@)「緊迫した状況は依然として続いております。
       先ほど警察のテロ対策部隊が突入したとの報告がありましたが……」



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:18:35.58 ID:ztKa560pO
久し振りだなwwww

5 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:19:28.11 ID:Yth8QX5N0
 

(-@∀@)「占領された本社ビル内は不気味なほど静けさを保っておりm――っ!!」


カメラに映ったアナウンサーの言葉を遮る破砕音。
上階のガラスが割れる音。
砕けたガラスはシャワーのように地面に降り注ぎ、待機していた機動隊の面々を下がらせる。


――結果としてはそれが幸運だった。


ガラスの次にそこへ落ちたモノ。
もし頭上に落ちていたらまず命はなかっただろう。


(;-@∀@)「こ、これは!? うっ!!」


それを見てアナウンサーはカメラの前で口を押さえる。
カメラは嘔吐する彼の向こうにあるモノを鮮明に映し出している。


それは、ビル内に突入した部隊の変わり果てた姿だった……


6 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:19:54.40 ID:Yth8QX5N0
 
    


     Presented by
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   内藤エスカルゴ
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7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:20:33.76 ID:kljke8l30
支援


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:21:20.97 ID:Yth8QX5N0
 

<ヽ`∀´> 「これは……。彼らを至急退避させるニダ 」

(-@∀@)「ニダー・エバラさん!!」


ゆったりとした和服に身を包む恰幅の良い男が現れた。
これを見たアナウンサーの表情はパッと輝く。
アナウンサーだけではない。
カメラは、ニダー・エバラに多大なる信頼の表情を見せる人々を映し出していた。

ニダーならこの事態を解決出来る。
あろうことか機動隊ですらもそういう顔をしている。


<ヽ`∀´>「これまでに見た事もないほどに強力な悪霊のようニダ。
       ウリが行って会話して来るニダ 」

(;-@∀@)「そんな危険だっ!! ニダーさん1人であの中へ行くなんて!!」

<ヽ;`∀´>「え? 1人?」

(-@∀@)「テレビの前の皆さん!!
       ニダーさんこうおっしゃっています!!
       『あれは古の悪霊である!! 素人の手に負える相手ではない!!
       オレが1人で行って叩きのめしてやる!!』と!!」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:22:34.50 ID:Yth8QX5N0
 
アナウンサーの叫びに、場の一同は歓声を上げる。
『極楽への手紙』、『ソウルカウンセラー』と言った心霊タレントとして名を馳せているニダー・エバラ。
そのニダーがやる気になっている。
これでは凶悪な悪霊もひとたまりもないだろう。


(-@∀@)「さぁ!! この勇気溢れる戦士エバラを悪霊の巣窟に送りましょう!!
       エバラの前に最早悪霊は脅威に非ず!! 尽く地獄の淵に叩き返されるのです!!」

<ヽ;`∀´>「ちょ、ちょっと待つニダ!! 待てって、オイ!!」


アナウンサーの煽りを受けて、期待に目を輝かせた人々がニダーに一斉に群がる。
人々はニダーを担ぎ上げ、神輿を担ぐようにビルの入口へと向かう。


(-@∀@)「舞い降りた神の戦士エバラ。対するは卑劣極まりない霊のテロリスト。
       まさに構図は神VS悪魔。
       ハルマゲドンの再現か。このアサピ新聞社は現代に蘇るヴァルハラか。
       さぁ!! 21世紀のジャンヌ・ダルク、ニダー・エバラがついに出陣です!!」 

<ヽ;`∀´>「お前ら止めるニダ!! チクショウ、訴えてやる!! 絶対に訴えてやるニダよ!!」



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:23:48.99 ID:Yth8QX5N0
 
人々はニダーを正面玄関から投げ入れ、即座に機動隊の隊列がそこを塞ぐ。
ニダーは何か叫んでいたが、カメラを見ると泣きそうな顔をして内部へと消えて行った。


(-@∀@)「死してなお、この世に縋る悪霊共に神の鉄槌を!!
       極楽へ……いや、地獄に叩き返せ、ニダー・エバラ!!
       それでは一旦CMです 」


ハイテンションと無難な笑みを浮かべていたアナウンサーは、CMに切り替わったことを確認した。
途端に醜悪な表情に変わり、煙草に火を付けて舌打ちする。


(-@∀@)「ちっ、タヌキ親父が。今まで散々稼がせてやったんだ。
       最後くらい精々立派な数字を稼いでくれよ、ってのwww」


ギラリと光る眼鏡の下には、凍てつくような冷たい目があった。

この男、アサピーはアサピ新聞社と同じ系列であるアサピ放送のアナウンサーだった。
視聴率のためなら捏造や買収など屁とも思わない。
それは人の命にしても同様だった……。

 

11 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:25:10.31 ID:Yth8QX5N0
 
 

  

                原作
        ━━━

               荻野真
━━━━



               孔雀王

           孔雀王 退魔聖伝

          孔雀王 曲神記







12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:25:51.22 ID:ztKa560pO
死亡フラグってレベルじゃねーぞw

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:26:15.83 ID:xFOXkQ72O
おお…こっちもか

14 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:27:08.25 ID:Yth8QX5N0
ずれたorz
>>11の訂正

15 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:27:24.54 ID:Yth8QX5N0
 
 

  

                原作
               ━━━

               荻野真
              ━━━━



               孔雀王

            孔雀王 退魔聖伝

             孔雀王 曲神記







16 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:28:05.86 ID:Yth8QX5N0
 

?「あのー、ちょっとよろしいですお?」

(-@∀@)「あ? 部外者は入って来ちゃ駄目だよ。しっし!!」


間延びした声に振り向いたアサピーは、ニコニコと締まりのない表情の青年を見て煙たそうに追い払おうとした。


?「いや、あの人早く連れ戻さないと死にますお? 冗談じゃなくマジで 」

(-@∀@)「うっせーな。仮に死んだとして何か問題でもあるんでしょうかね?
       寧ろそっちの方がテレビ的にはおいしいんだよ 」

?「これはこれはwww。清々するほどに外道だな。おい 」

?「はいよ 」


眉の下がった男に促され、冗談のように人相の悪い男がアサピーの前へとにじり出てきた。
あまりの顔の怖さに絶句し硬直するアサピー。
次の瞬間、アサピーは顔面の真ん中を堅い拳で殴られ、そのまま後ろへ倒れた。


17 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:29:17.15 ID:Yth8QX5N0
 

(;-@∀@)「なっななな、何をするんだ!!
       おいカメラ!! 今のちゃんと撮っただろうな!?」


アサピーは割れた眼鏡越しに、カメラのレンズが乱入した3人をしっかりと捉えている事を確認し口を歪める。
傷害罪で訴えれば多額の賠償金を得られるだろう。
証人はテレビの前に腐るほどいる。


(´・ω・`)「おや、まだ意識があるぞ。さては手を抜いたな、ドクオ 」

('A`)「ん? おかしいな。じゃ、もう1発 」


今度は革のブーツの底で蹴りつけられた。
潰れてしまった鼻から噴水のように血を吹き出しながらアサピーはこう思った。
コイツら、生放送でありえねぇ、と。


18 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:30:31.07 ID:Yth8QX5N0
 

(´・ω・`)「あー、スッキリした。このアナ、前から嫌いだったんだよね。
       テレビの前の良い子の皆。
       根性が腐ってると、このオジチャンみたいになるから気を付けるんだよ 」


垂れ眉の男は、気絶したアサピーを撮り続けていたカメラの前に割り込んだ。
そしてカメラの向きを無理やり変える。
そこには最初にアサピーに話しかけた笑顔の青年が、やはり人好きのする笑顔のまま立っていた。


( ^ω^) 「え〜とですね。僕達はこれからあのビルの中に入って悪霊をぶっ飛ばしてきますお。
       先に入って行ったオッサンも、まだ生きてたら助けてやりますんで、心配せずに待っててくださいですお 」


それだけ言うと3人は真っ直ぐにビルの入口へと歩いて行った。
一部始終を見ていたマスコミも機動隊も、唖然として彼らに道を譲る。
微塵の緊張感もなく、コンビニにでも行くような素振りで談笑などしながらビルに入る3人。

突然アナウンサーを殴り飛ばし、蹴りつけた3人組の男。
テレビの前でこの光景を見ていた人々の目には、彼らはただの暴漢にしか映らなかった。



しかし、彼らの本当の顔は別にある―――




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:31:34.59 ID:kljke8l30
支援

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:32:37.72 ID:kljke8l30
支援

21 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:32:49.40 ID:Yth8QX5N0
 




闇に蠢き、人に害為す人ならざる存在を撃滅する狩人。


  






―――その稼業は退魔師―――







22 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:33:18.89 ID:Yth8QX5N0
 

<ヽ;∀;>「嫌だぁー―――!! アイゴー―――!!」


鼻汁と涙と涎と何かワケの分からない液体で顔を汚し、豚のような悲鳴を上げる。

ニダーは俗に言う霊感のある人間だった。
霊の姿を見て、意志の疎通を図る事だけは出来る。
時には説得が成功し、迷える霊魂を成仏に導くこともあった。

近年はそれが功を奏しメディアへの露出も増え、テレビ局お墨付きの霊感商法で私腹を肥やしていた。
肥やしすぎた。
いつしかニダーは霊の声を聞くことが出来なくなり、それでも富に執着した。


<ヽ;∀;>「嫌ぁー―――!! 死゛に゛た゛く゛な゛い゛ニ゛タ゛ー―――!! オ゛モ゛ニ゛ー―――!!」


そして今、ニダーはこの場所に居る。
目の前には声も届かない、恐ろしい悪霊の群れがニダーを取り込もうと集いつつあった。


23 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:35:05.47 ID:Yth8QX5N0
 

     『寒い寒い寒い寒い寒いさむいさむいさむいサムイサムイサムイサムイ……』

<ヽ;∀;>「ごめんなさいごめんなさい!! もうインチキも捏造も模倣も盗作も覗きも痴漢もしないニダ!!
       これからは真っ当に生きるニダ!! だから見逃してくれニダぁー―――!!」


ニダーは土下座し、地面に額を擦りつけて懇願する。
そうすれば悪霊を見ずに済むからだ。
ニダーにとって幼い頃は周囲に居て当然だった霊魂。
しかしそれを食い物にしていた負い目からか、今となっては恐怖の対象でしかない。

不意に悪霊達の囁きが止む。
願いが届いたのか?
ニダーは僅かに残った勇気の残りカスを振り絞って顔を上げた。


<ヽ;`∀´>「分かってくれ―――」


顔を上げる。
そこには舐めるほどに近い距離でじっとニダーを見つめる半透明の顔、顔、顔、顔……


      『生きてるカラダ……暖かい。チョウダイ……チョウダ……』

<ヽ;`∀´>「ひぃぃー―――っ!!」



24 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:36:53.89 ID:Yth8QX5N0
 
腰を抜かしたニダーに悪霊達は群がる。
触れられる場所には骨の髄から冷えていくような感覚。
この感覚が脳に達したとき、自分は死ぬのだとニダーは実感したが……


<ヽ;∀;>「お゛願゛い゛ぃ゛ー―――!! 神゛様゛ぁ゛ー―――!!」


それでも生に執着する。
霊の何たるかを知っているからこそ同じモノにはなりたくない。
その時、


―――ナウマリ サンマンダ バサラ タンカン!!―――


ニダーは聞いた。
生気に満ち溢れた声の真言を。

そして見た。
激しくも優しい熱と炎が悪霊を薙ぎ払う様を。



25 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:38:46.69 ID:Yth8QX5N0
 

<ヽ;`∀´>「か、神……?」
 
(´・ω・`)「やってる事はクソだが、その何が何でも生きたいという姿勢は評価してやろうか 」

( ^ω^) 「死にたくなけりゃ、死ぬ気で僕達に着いて来るお 」

('A`)「死にたくないのに死ぬ気でとは、これいかに 」


現われたのはバッチリと高そうなスーツを着込み、白木の鞘に納めた刀を持った男。
このような超常の中にありながら、柔らかい笑みを絶やさない大学生風の男。
そして目を合わせただけで因縁を付けられそうなレザーのロングコートのヤクザ。


<ヽ;`∀´>「あなた達は……?」


腰を抜かしたニダーに手を差し伸べる崩れない笑顔。
その手を取りながら、この男達の正体を問う。
その青年はニダーを乱暴に引き上げこう言った。


( ^ω^) 「別に……。
       ただ一応言っておくと、オッサンと違って僕らは本物ですおwww」



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:39:53.68 ID:kljke8l30
支援

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:41:38.93 ID:isE94zw8O
うわぁーーーー!
帰って来た!(゚∀゚)

28 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:41:57.23 ID:Yth8QX5N0
 
 

 All Demons may scream.........
 ────┼→                



 All Devils may escape.........
 ────────┼→



 But Any Evils cannot escape.........
 ─────────────┼→




29 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:42:24.16 ID:Yth8QX5N0
 

('A`)「おぉぉぉぉぉらぁぁぁぁー―――――っ!!」


悪霊の集団を見るや否や、単身その中心に駆け込むロングコートの男、ドクオ。
自ら死地に踏み込む。
しかし実際には違う。

悪霊達は死地を迎え入れた……。


('A`)「成仏しやがれ!! ナンマンダブだこの野郎!!」


生きた人間に取り憑こうと、わらわらと集る悪霊達。
その半透明な体を、ドクオの翻ったマントのようなコートが通り過ぎる。
死によって物理的な干渉から解放されたはずのその体。

コートに仕込んだ煌く退魔の刃は、悪霊達を切り裂き浄土へと送る。



30 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:42:52.89 ID:Yth8QX5N0
 




|They defeat All Demons.........



|They kill All Devils.........



|And They never forgive Any Evils.........







31 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:43:26.30 ID:Yth8QX5N0
 

(´・ω・`)「全く……。相変わらずムサ苦しい奴だな、ドクオ 」


雄叫びを上げながら悪霊達の間を駆け抜けて行くドクオを遠目に、ショボンがふらりと前に出る。
ドクオが討ち漏らした悪霊が、生ある体に反応し我先にと襲いかかった。
死んでしまった彼らには、最早人をとり殺す以外の意思はない。

もし意思があったならば、襲いかかるどころか逆に逃げ出しただろう……。


(´・ω・`)「もっとクールでスマートでスタイリッシュでエレガントにやれよ。こんな風にな 」


その場に響く金属音。
刀を鞘に納める鍔鳴りの音。
その瞬間、ショボンに迫った悪霊達は露へと消えた。

ショボンの刀。
その昔、妖獣・鵺を封殺した退魔師に時の帝が与えた最強の退魔の剣、妖刀百足丸。
その超高速の居合の一閃が哀れな死霊達を昇天させる。
 


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:43:39.39 ID:kljke8l30
支援

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:46:40.84 ID:isE94zw8O
支援

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:47:18.67 ID:kljke8l30
支援

35 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:47:33.63 ID:Yth8QX5N0
 







└────────┐
Ghost Busters have returned.........
             └────────┼→









36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:47:46.20 ID:isE94zw8O
支援

37 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:48:20.95 ID:Yth8QX5N0
 

\::^o^::/「オワタオワタ……人生オワタ……。オワタオワタ……」

<ヽ;`∀´>「あれはヤバいニダ!! もう手が付けられない……」


3人の退魔師と1人のインチキ霊能者の前に、他とは一線を画す強大な負の気が現れる。
この桁違いの無念の思いが他の悪霊を呼び寄せた原因だろう。
その周囲には悪意にしか見えない、黒い霧のような恨みが邪悪に渦巻いている。


( ^ω^) 「ホントだ、こいつはヤバいお。だからオッサンはさっさと下がるお 」


ブーンの言葉と共に、ショボンとドクオも下がる。
悪霊は1人立ちはだかるブーンを見て、その若く生気の溢れた体を欲する。


\::^o^::/「人生……オワタ……?」


その死者はブーンを求め襲来する。
震え上がるほどにおぞましい表情。
しかし、それに対して襲われそうになっている側は、相も変わらない柔らかい笑顔を浮かべている。


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:48:43.15 ID:kljke8l30
支援

39 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:49:12.00 ID:Yth8QX5N0
 

( ^ω^) 「よっぽど悔しい思いをして死んだんだろうけど、生きてる人間に迷惑かけちゃ駄目だお 」

\::^o^::/「人生オワタオワタオワタオワタオワタ!!」


迫る悪霊をチラッと見て、ブーンは両手で印を組んだ。
1度、気合を込めるように息を吐く。
9つの真言、9つの印。


( ^ω^) 「臨 兵 闘 者!! 開 陳 烈 在!! 前!!」


最後の真言を声に、最後の印を両手に。
瞬間、ブーンの両手の印から眩いばかりの閃光が走る。
九字神刀。
法力が生み出す神の刀が、一瞬にして不浄を切り裂く。


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:49:33.78 ID:kljke8l30
支援

41 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:49:51.14 ID:Yth8QX5N0
 
その時、ビル内に立ち込めていた重苦しい空気が晴れた。
照明は未だ消えたままだが、心なしか少し明るくなったようにも感じる。
茫然と立ち尽くすニダーは、自分の命が救われた事に気付いた。


<ヽ;`∀´>「あ、あの……」


何とか絞り出した声。
それを聞き、たった今まで悪霊達と死闘を繰り広げていた男達がニダーを見る。
うっかり忘れていたという顔で。


('A`)「そういや居たな、アンタ。まぁ、これに懲りたら少しは真っ当な仕事に鞍替えしろよ 」

(´・ω・`)「おぉ、先に出てていいよ。オレはさっき面白い物を見つけてね 」


特に興味もないと2人はニダーを置いてどこかへ行ってしまう。
インチキでのし上がってきたにすぎないが、それでも有名人の彼は近年記憶にないスルーをかまされた。
しかし困惑が怒りに勝る。


42 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:50:54.61 ID:Yth8QX5N0
 

<ヽ;`∀´>「アンタら一体何者ニダ……?」


ニダーはブーンに顔を向ける。
その場にブーンが残っていたのは、恐らくニダー1人で外まで歩いて行く事は厳しいと踏んでの心遣いだろう。

何者か?
そう聞かれるとこう言うしかない。


( ^ω^) 「元裏高野 退魔師 内藤ホライゾン!!
       しつこいようだけど、オッサンと違って本物の退魔師だお 」



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:51:02.35 ID:isE94zw8O
支援

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:51:37.22 ID:kljke8l30
支援

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:52:15.94 ID:Yth8QX5N0
           



                         第二部
                       ━━━━━



          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

      







46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:52:34.96 ID:kljke8l30
支援

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:53:19.91 ID:isE94zw8O
支援!

48 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:53:38.91 ID:Yth8QX5N0
 
<ヽ;`∀´>「裏高野!? 本当に実在していたニダ!?」

( ;^ω^) 「まぁ、逃げて来たから今は『元』だお 」


その道に生きる人間なら、裏高野の名を知らない者は無い。
古の昔より妖魔から日本を守護する退魔のスペシャリスト。
とはいえ、実際に確認した人間は皆無に近く、その存在は都市伝説の類と化していた。


( ^ω^) 「今は内藤退魔師事務所 所長、というのが僕の肩書きですお。
       困った事があったらここに連絡くださいお。  
       注文は『シルバーバレット』で 」


ブーンはジーンズのポケットから、クシャクシャになったビラを取り出しニダーに握らせた。

『不可解な出来事に関する相談承ります』

どれだけ好意的に見ても、清々しいほどに怪しさ全開のビラ。
しかしニダーにの目には、これが何よりも霊験あらたかな護符に見えた。


<ヽ*`∀´>。o ○(裏高野……。かっけーニダ!!)

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:54:55.68 ID:isE94zw8O
支援

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:55:53.39 ID:isE94zw8O
何で下げてんだ

51 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:56:10.84 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

( ^ω^) 「あれ? 何やってるんだお、ドクオ?」


ブーンがニダーを連れて外に出た時、一足先に出ていたドクオに食って掛かっている人間が居た。
さっきカメラの前で失神させたアナウンサー。
それが鼻いっぱいに血に染まったティッシュを詰めて、ガミガミと何かを言い寄っている。


(#-@∀@)「この野蛮人!! テレビの前の皆さん御覧ください!!
       これが法治国家日本で堂々と暴力を振るう者の顔です!!
       我々は許すわけにはいきません!!
       この男を許すという事は即ち、民主主義の敗北と───」

('A`)「おー、ブーン。遅かったなー 」

(#-@∀@)「この期に及んで無視!!
       この男に反省の2文字はありません!!
       これが現代の日本の教育システムが育てた人間の姿です!!
       無能な政治家が生んだ無能な日本人!! 延いては国際社会から遅れを───」

( ^ω^) 「うるせーwww。何だお、コイツ?」


52 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:58:12.51 ID:Yth8QX5N0
 
少しも悪かったという素振りを見せない2人。
これを見てアサピーはますますいきり立つ。
それでも痛くも痒くもないという顔をしている2人を見て、さらにさらにいきり立つ。


(#-@∀@)「貴様ら、いい気になっているのも今のうちだぞ!!
       そうですよね、テレビの前のみなさん!!
       みなさんがこの暴漢の所業を見届けた証人です!!
       私は暴力に屈することなく、この野蛮人たちと裁判で戦い───」

(´・ω・`)「裁判? お前ら何かやったの?」

('A`)「知らん 」

( ^ω^) 「別に……」


遅れて出てきたショボンが憤るアサピーの言葉を遮る。
完全に人事という顔の3人にアサピーはもんどりうって癇癪を起す。


(#-@∀@)「ムキィー───ッ!! お前ら覚悟しろよ!! 2年3年で出てこれるなんて思わない事だな!!」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 21:58:23.36 ID:isE94zw8O
支援

54 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 21:59:42.68 ID:Yth8QX5N0
 
(´・ω・`)「ホントにうるせーな、コイツ。中嶋さーん 」


ショボンが人ごみに向かって名を呼ぶ。
これを聞きニヤニヤと笑うブーンと、アチャーと額を抑えるドクオ。
その横で青筋を立てながら、アサピーは1人の老紳士が近付いて来るのを見た。


( ,'3 )「初めまして。いつもテレビで拝見させて頂いております。
     裁判となれば、今後ちょくちょくお会いする事になりましょうな 」


やっと話の分かりそうな人間が来た。
アサピーはほくそ笑みながら、その紳士が差し出した名刺に目を遣った。
もう1度目を遣った……。


(;-@∀@)「モ、モモモモッ、モナー財団の顧問弁護士、中嶋バルケンだとぉー───!!」

( ,'3 )「そのようですな。そして此方におわす御方が、モナー財団現当主、ショボン様でございます 」

(´・ω・`)「どーも 」


モナー財団。
日本中のあらゆる産業に関連会社を持ち、戦後最大のフィクサーと言われたモナーが一代にして築き上げた財団。
その巨大な支配力は政財界を一握し、当然アサピーが属するアサピ放送も財団の小さな歯車の1つだ。


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:00:26.88 ID:V9roMZ4ZO
待ってたぜ支援

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:00:29.99 ID:wFIvIHVJO
支援

57 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:01:11.26 ID:Yth8QX5N0
 
( ,'3 )「覚悟はよろしいのでしょうな?
     モナー財団を敵に回した以上、一族郎党末代に至るまで満足な生活はお諦め下さいませ。
     さ、ショボン様、ホライゾン様、ドクオ様。お車を用意しております 」

('A`)「うーし、帰ぇるとすっか 」

( ^ω^)「じゃ、精々頑張ってくださいおwww。権力に楯突くジャーナリストの鑑さんwww」

(;-@∀@)「ちょ、ちょっと待ってください!!」


冗談ではない。
自分が言いたい放題言えるのは、自分に危害が及ばない時だけだ。
アサピーは形振り構わず、必死にショボンに縋りつき懇願した。


(´・ω・`)「テレビ映ってるけどいいの?」


言われてアサピーは気付く。
そして自分の今の情けない姿を把握する。
長年に渡り築いてきた、知識人としての仮面がガラガラと崩れていく音を聞いた気がした。


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:02:06.69 ID:isE94zw8O
支援支援シエーン!

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:03:04.31 ID:wFIvIHVJO
バルケン強いww

60 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:03:26.03 ID:Yth8QX5N0
  
(´・ω・`)「そうそう、それからコレなんだけどさ 」


ショボンがジャケットの内ポケットから出したのはUSBフラッシュメモリー。
アサピーの耳に届いているかどうかは定かではないが、一切構うことなく続ける。


(´・ω・`)「アサピグループが過去行った捏造や隠滅の証拠データが入ってる。
       今回の幽霊騒動は、お前らがアサピって死に追いやった人間達の恨みが発端だ。
       さて、これは放送免許の剥奪でも考えんといかんですなぁ 」


ショボンはそれだけ言うと、足に絡み付いていたアサピーを撥ねて行ってしまった。
その姿と泣き崩れるアサピーを見てニダーは


<ヽ*`∀´>。o ○(内藤退魔師事務所……。かっけーニダ!!)

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:04:48.96 ID:isE94zw8O
支援

62 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:05:00.09 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

退魔師達が事件を解決したアサピ新聞本社ビル。
社員達は早くもそれぞれの部署に飛び込み、明日の朝刊の準備に追われている。

戦争のような慌ただしさ。
しかし皆、まともに仕事が出来る事に喜びを感じている顔だ。

風のように現れ、去っていったあのヒーローは、この会社が捏造に腐っていると言った。
それを甘んじて受け、社員達は誓う。
まずはこれまでの責任を正々堂々と果たし、これからは決して不正を許さないクリーンな報道局になると。


(-@∀@)「………」


新たなエネルギーに満ち溢れた社内に、1人だけそぐわない人間が居た。
生の全国放送で失態を晒し、あろう事かモナー財団に喧嘩を売ってしまった男。
おぼつかない足取りでふらふらと社内を徘徊する。


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:05:41.21 ID:isE94zw8O
支援

64 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:06:34.41 ID:Yth8QX5N0
 
(-@∀@)「終わった……人生終わった……」


ブツブツと何事かを呟きながら、足の向くままに移ろい歩く。
その眼はもう何も捉えてはいない。
まともに見えていれば、ショボンやバルケンが冗談で言っていた事くらい簡単に分かったのだが。


(-@∀@)「オレの人生……終わった……」


アサピーは知らぬ間に、まだ誰も居ない区画へと足を踏み入れていた。
そこは今回の騒動で最悪の悪霊が居た、建物内でも最も痛みの激しい場所で、まだ復旧が間に合っていないのだ。
新しい蛍光灯もまだ来ておらず、ここは依然として暗い。


(-@∀@)「オレの人生と同じ、真っ暗だな……」


どうやらそれ以前に電気系統もやられているらしい。
暖房が効いていないようで異常に寒い。
寒い?
夜とはいえ、春もうららなこの時期に寒い?


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:07:37.03 ID:4thu+SGT0
ちょっとまとめ見直してくる

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:07:48.62 ID:wFIvIHVJO
支援

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:08:08.96 ID:isE94zw8O
支援

68 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:08:33.31 ID:Yth8QX5N0
 
アサピーはその不自然な寒さに気付き、ふと辺りを見回す。
知らない間に何か妙な場所へと迷いこんでいる。


(;-@∀@)「あ、あれ? おかしいな。早く戻ろう 」


アサピーは気付いていなかった。
知らず知らずのうちに自分が口に出していた言葉。
それがラジオの波長を合わせるように、自分とある者の波長と合わせてしまっていた事を。
そのせいで足が勝手にこの場所へと向かっていた事を。

その場を後にしようとするアサピーの足は動かなかった。
まるで地面から手が生えて、足を掴まれているかのような感覚を受ける。


(;-@∀@)「―――っ!!」


足元を見たアサピーは、即座に見た事を後悔した。
足を掴まれていたような感覚。
これは気のせいではないと証明するように、青白い半透明な腕がアサピーの足をしっかりと握りしめていた。


\::^o^::/「人生……モイチド ハジマタ……」

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:08:47.04 ID:wFIvIHVJO
支援

70 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:09:28.31 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲
 
( ^ω^)「ドクオー。こないだのアナウンサーがテレビに出てるお 」

('A`)「お? 何のニュースだ?」

( ^ω^)「アイツ、アサピ系列が今までにアサピった一切合財をゲロっちゃったらしいおwww。
      人って変われば変わるもんだおwww」


決して、絶対に、何が何でも、是が非でも客が来る事はないバー、バーボンハウスの昼下がり。
どれどれと好奇の眼差しをテレビに向けるドクオ。
確かに、アサピーが大げさな記者会見を開き、これからは全てにおいて生まれ変わるだのなんだのと言っている。
その裏のない真摯な態度は、本当に人が変わったように見える。


('A`)「ふ〜ん。ま、どうでもいいや。そういえばあのオッサンはどうしたんだ? エラの張った 」

( ^ω^)「さぁ? 田舎に帰って白菜でも育ててるんじゃないかお?」


話を適当に切り上げて、ブーンとドクオは席を立つ。
今日もショボンから大量のお使いを言いつけられているからだ。

見る者がいなくなったつけっ放しのテレビ。
生まれ変わったアサピーが誰にも聞こえないような小さな声でこう呟いた……。


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:09:58.23 ID:isE94zw8O
支援

72 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:10:33.81 ID:Yth8QX5N0

(-@∀@)「1回オワタ ケド……マタ ハジマタ……。ヒヒッwww」






          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━


         ――――第零章・内藤退魔師事務所、営業再開!!―――─


                           終






73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:11:48.21 ID:isE94zw8O
支援

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:12:11.76 ID:wFIvIHVJO
地味に怖いww乙

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:13:26.12 ID:isE94zw8O
乙!
待たせやがってwwwwww
次はいつごろになりそう?

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:14:03.22 ID:V9roMZ4ZO
乙ww今まで何してたんだぜwwww

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:14:10.65 ID:kljke8l30



78 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:17:47.18 ID:Yth8QX5N0
正直英語は自信なし!! つかテキトー。
間違ってても雰囲気が出ればいいんだ!!

次は5分後くらい?
前回の投下から今までは、ちょろっと人生最大の分岐点に向かってました

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:20:02.18 ID:kLjtg7bb0
結婚ですね。わかります

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:20:43.47 ID:DAZiOxWG0
就職ですね。わかります

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:21:21.73 ID:isE94zw8O
> 次は5分後くらい?

まだ終わりじゃないのか!(゚∀゚)

82 : ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:27:53.28 ID:Yth8QX5N0
結婚にはまず様々なクリアするべきハードルが見える
ヘビーだぜ……
4月からのオレはちっぽけなただの歯車です

では続き第一章その1、投下します

83 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:28:41.55 ID:Yth8QX5N0
 
 
闇に蠢く狂信者の組織。
おぞましい魔物、人を食らいたいだけの小妖、終末思想の人間、殺人狂……
その構成員はバラエティに富んでいるが、ある強烈な1つの意思を共有している。



1つの意思。



―――それは人社会の崩壊。



人に仇成す万物を使役し、人と人に同調する存在には災いを見舞う。




84 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:29:25.88 ID:Yth8QX5N0
 

彼らが掲げる思想の先にあるもの。


魔の魔による魔の為の世界統一。


かつて地球上に存在した太古の超大陸。
その産声は天変地異の連鎖を生み、地球上の全生物の9割以上を死滅させた恐怖の存在。
いつの頃からか狂信者たちは、己らを同じ名で呼ぶようになった。



『パンゲア』と―――




  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


85 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:29:47.95 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

広大な庭園の中心には、塀の外から引かれた小川の清水が流れ込む大きな池があった。
様々な木々や庭石が組み合い、不思議にも美しい景観を生み出している。
明るい月は水面に冷たい光を映し、生み出す影は暗くも柔らかい。

はるか昔に、時に置き去りにされたかのような日本庭園。
苔生した石の燈篭が心許無く照らす東屋。
中では2人の男が座して向き合っていた。

 _、_
( ,_ノ` )「流石は古の名家。中々風流な趣だな 」


眉間に消える事のない深い皺を刻んだその中年の男は、出された茶を喫しながら静かに言った。
隙なくスーツを着る男の周囲には強いムスクの香りが漂っている。
これでは茶の湯の香気も台無しだろう。


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:30:05.34 ID:DAZiOxWG0
支援

87 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:32:27.20 ID:Yth8QX5N0
 
( ・∀・)「僕にとっては風流など腹の足しにもなりませんよ。
      それで渋沢さん。首尾は?」

対するもう1人は、ゆったりとした和服に身を包んだ若い男。
20歳そこそこだろうか。
顔は若いがどこか達観した雰囲気を持つこの男は、自分の分の茶を点てながら目もくれずに返答した。

 _、_
( ,_ノ` )「せっかちだな。……上々だよ 」


渋沢は脇に置いていたアルミケースを正面に回し、ロックを解除した。
その中から取り出したのは1冊の本。
ただしその本は、古い紙で出来ており背表紙が麻紐で括られているような、見るからに数百年単位の骨董品だった。

若い男は手を止め、出された古書を一瞥する。
くすんでしまった古い表紙に、怪しい気を感じる。


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:32:56.59 ID:isE94zw8O
ハジマタ

89 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:33:28.14 ID:Yth8QX5N0
 
( ・∀・)「どうやら間違いないようですね。あなた方に頼んで正解でした 」
 _、_
( ,_ノ` )「『鬼神楽』。その全てがそこに書いてある 」

( ・∀・)「……」


『鬼神楽』……
不吉な響きを持つその言葉を聞き、モララーと呼ばれた若い男は思慮に入る。

 _、_
( ,_ノ` )「事を為せば何が起こるかは……アンタの知っての通りだ。
     なぁ、モララーさん。ちょっと聞かせてくれないか?」


渋沢はじっと何かを考えているモララーに遠慮なく質問を投げかけた。


( ・∀・)「何をです?」
 _、_
( ,_ノ` )「名家に生まれ、その中でも1000年に1人の天才と言われる能楽師のアンタだ。
     どうしてこんな物を欲しがったんだね? 黙っているだけで地位も名誉も思うがままだろう?」


モララーは点てた茶を啜り、口中でゆっくりと香りを楽しんだ。
存分に堪能した後、目を開け茶碗を置く。
そしてようやく答えを返した。


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:33:39.02 ID:DAZiOxWG0
支援

91 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:34:03.89 ID:Yth8QX5N0
 
( ・∀・)「……底がね。見えるんですよ 」
 _、_
( ,_ノ` )「底?」

( ・∀・)「ええ、底です。ご先祖様達は数百年かけて能という舞を昇華させた。
      僕の体はその結晶の様な物だ。
      近くは父から、遠くは始祖から続く全ての技術が全て僕に詰まっている 」
 _、_
( ,_ノ` )「その通りだろうな 」

( ・∀・)「僕は恐らく、この家で過去誰も到達出来なかった次元に達している。
      この先も人間が僕以上に美しく舞う事はできないでしょう。
      この僕でさえも……」


極めてしまった者のみが得る空虚感。
渋沢はそう感じた。

 _、_
( ,_ノ` )「天才故の苦悩か?」

( ・∀・)「苦悩?」


しかしモララーは、渋沢の言葉に対して心底分からないという顔をした。
まるでとんでもない的外れだとでも言わんばかりの顔だ。
事実、モララーの考えは渋沢の想定とはあまりにかけ離れていた。
あまりに……


92 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:34:47.45 ID:Yth8QX5N0
 
( ・∀・)「いいえ、これは愉悦ですよ。快楽、期待、満足、野心、欲求、陶酔……
      僕はさらに美しく舞う 」
 _、_
( ,_ノ` )「それには『鬼神楽』が必要だと? あの怨念の神楽舞が 」


モララーの意図することに気付く渋沢。
欲している物が人の身に余る物。
人の器に収まりきれないのならば、更に大きな器を欲するのは至極当然だった。
もっとも、実際に行動に移すかどうかは別としてだが。


( ・∀・)「僕は人の限界を極めた。これ以上の高みを見る事はないだろう。
      しかし僕は見たい。
      過去、何者も到達出来なかった境地を。
      芸術家なら誰でも辿り着きたい場所だ。
      そのためなら、人の殻など喜んで脱ぎ捨てよう。
      分かるでしょう、渋沢さん?」
 _、_
( ,_ノ` )「さてな……」


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:35:24.96 ID:DAZiOxWG0
支援

94 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:35:58.21 ID:Yth8QX5N0
 
モララーの目には更なる高みしか見えていない。
彼自身はそれは当然の事と考えているように見えるが、他人から見れば狂気とも言えた。
渋沢は曖昧に答えると、何枚かの写真を取り出した。

 _、_
( ,_ノ` )「まぁ、アンタが何を望むかはオレの知ったことではない。
     事が済んで退屈になったら、こいつらと遊ぶといい 」


何者か、と尋ねるモララーに渋沢はただ一言『裏高野』と答えた。


( ・∀・)「……裏高野。退魔の?」
 _、_
( ,_ノ` )「流石、古くからこの国に根付いている家の者は博識だな 」

( ・∀・)「あなた方パンゲアにとっても邪魔な存在だから見返りに、とでも?」


モララーは手にした写真と渋沢を見比べながらその意図を探る。
殆どは僧衣を着た高野僧の写真だった。
その1人1人が恐るべき法力の持ち主なのだろう。


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:36:04.42 ID:isE94zw8O
支援

96 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:36:40.45 ID:Yth8QX5N0
 _、_
( ,_ノ` )「いや、パンゲアは今後一切アンタには関知しない。好きにやってくれ。
     こいつはオレの個人的な頼みさ。
     害虫の駆除には、人手が幾らあっても困らない 」

( ・∀・)「考えておきましょう 」
 _、_
( ,_ノ` )「それでは失礼しよう。成功を祈っている 」


モララーは写真を1枚1枚吟味するように捲りながら渋沢を見送った。
今見ている写真に写っているのは、珍しく僧侶ではなかった。
締まりのないニヤケ顔の男と、強烈に人相の悪いチンピラの様な男。
そして眉の下がった男の3人組の写真だった……。

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


97 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:37:05.92 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲


( <●><●>)「フフフ。ご苦労様です 」
 _、_
( ,_ノ` )「ワカッテマスか 」


モララーの屋敷の外。
渋沢が門扉を出ると、1人の男が暗闇の中から姿を現した。
暗闇から出てきたというのは少々外れているかもしれない。
『暗闇が出てきた』の方がしっくりくる。
男は暗い影を纏っているかのように周囲に闇を振り撒いていた。


( <●><●>)「私の様な魔には、この家の神気は気持ちの良いものではないですからね。
         古より舞を通して神と対話し、神と一体化してきた一族。
         何とも、お近付きにはなりたくない場所ですよ 」
 _、_
( ,_ノ` )「ほぅ……。『パンゲアの怪人』にも苦手な物があったのか 」


クックッと笑う渋沢。
ワカッテマスも目を細める。
怪人が真っ暗な双眸を閉じたとき、辺りは仄かに明るくなった。
しかし再び目を開いた瞬間、おぞましい程の闇が再来する。


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:37:26.55 ID:kljke8l30
支援

99 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:37:29.44 ID:Yth8QX5N0
 _、_
( ,_ノ` )「しかし良かったのか? あの男が事を成したら、我らにとっても厄介かも知れんぞ?
     場合によっては拘束して洗脳すべきではないか?」

( <●><●>)「良いんですよ。
         鬼神楽を舞い切るような輩が配下にいてくれたら、いらぬ心配が増えるだけです。
         それに万が一、成功したならば、黙っていても人に甚大な被害を与えるでしょうwww」
 _、_
( ,_ノ` )「フン……。貴様が言うのなら私は反対はせんがね 」

( <●><●>)「フフフ……www。さて、結果はどうなるのでしょうね?
         魔の舞踏に耐えきれず、天才の屍が1つ出るか?
         それとも古の術師の再臨か?
         或いはそのどちらでもないのか?」


怪人は今一度モララーの屋敷を見つめる。
何を思っているのか、何を感じているのか。
本人の他には誰も知りえない。
怪人はただ一言、口の端を大きく左右に伸ばして言った。


( <●><●>)「何にせよ、面白くなるのは分かってます 」
         
  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:37:44.32 ID:wFIvIHVJO
しえん

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:38:25.44 ID:wFIvIHVJO
しえん

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:38:50.04 ID:isE94zw8O
支援

103 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:39:12.70 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

(´・ω・`)「おいおい、そりゃないよ……」

/ ,' 3 「ふっふっふww。見返りも無しで、あんなヤバいモンをウチに任せるつもりだったのかよ? ん?」


今日も明日も明後日も、昨日も一昨日もその前も客の来ないバー、バーボンハウス。
元々しょぼくれた顔をしていたマスターのショボンは、目の前の老人によって更に困った顔をせざるを得なかった。

短く刈り込んだ真っ白な髪、顎と口元を覆う同じ色の髭。
顔には健康的な艶のある中背の老人は、緋色の僧衣と袈裟に身を包んでいる。
詰まる所、どこぞかの坊主と見て間違いない。


(´・ω・`)「見返りだったら、今まで散々働いてきただろ?」

/ ,' 3 「それはそれ、これはこれ。それに今までの分は別口でサポートしてやったろ?」


勘弁してくれよ、という顔をするショボンに対し、大口を開けて破顔する老人。
ショボンは顔をしかめて舌打ちをする。
老人の言う事は理不尽でも、将来的にも聞いておくだけの価値があるから断れないのだ。


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:39:35.60 ID:kljke8l30
支援

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:39:36.58 ID:wFIvIHVJO
しえん

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:39:45.77 ID:DAZiOxWG0
支援

107 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:39:57.50 ID:Yth8QX5N0
 
(´・ω・`)「チッ……、ホントに食えないじい様だな。
      で、『エイジャの赤石』保管の見返りに、オレ達に一体何をさせる気なのかな?
      裏高野座主、荒巻スカルチノフ大阿闍梨 」


裏高野。

弘法大師・空海が真言宗を開いた時、その裏の顔として秘密裏に設立した。
その実態は妖魔封殺を生業とする退魔師達の聖地。
平安時代の開設より1200年の間、日本を影から防衛してきた最強最後の守護者。


大阿闍梨とは最高位の僧の職位。
座主とは裏高野総帥。
僧衣の緋色は僧官における頂点、大僧正にのみ許された色。


すなわちこの老人、荒巻スカルチノフは日本で最も権威を持つ退魔師だった。



108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:40:54.35 ID:wFIvIHVJO
しえん

109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:41:19.13 ID:isE94zw8O
支援

110 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:41:40.78 ID:Yth8QX5N0

/ ,' 3 「何が良いかい?」


その荒巻が、必要以上に悪戯っぽく目を輝かせながらショボンに希望を聞く。
尤も、ショボンが希望を出しても受理されることはない。
それが分かってはいても、ショボンは一抹の希望を抱いてこう言った。


(´・ω・`)「出来るだけ楽なヤツ 」

/ ,' 3 「カッカッカwww。残念ながら楽なのは無いわいwww」

(´・ω・`)「断る 」

/ ,' 3 「いいのか? あの石、ゴミに出しちまうぞいwww」

(´・ω・`)「やれるもんならやってみろよ。あんた、世界中の退魔師から首狙われるぞ 」

/ ,' 3 「それは困る。そうならない為にも、お前達にオレの言う事を聞いてもらわんと 」

(´・ω・`)「確かに困るな。あんたをぶち殺しに行った退魔師が、全員五体不満足で家に帰る事になる 」


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:43:21.41 ID:DAZiOxWG0
支援

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:43:53.03 ID:wFIvIHVJO
しえん

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:44:21.91 ID:wFIvIHVJO
しえん

114 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:44:31.40 ID:Yth8QX5N0
 
結局は何が何でも荒巻の言う通りになってしまう。
辟易したショボンが、ウンザリと仕事の受理の意思を仕草に示す。


/ ,' 3 「そういう事よwww。では早速、仕事の話に―――」


白い歯を見せる荒巻が満足気に本題に取り掛かろうとしたとき……


( ^ω^) 「ただいまだお〜 」

('A`)「う〜ぃ、今帰ぇったぞ〜 」


最早人類が両手に持つことは不可能、とも思える量の酒を持ったブーンとドクオが返って来た。
彼らがこれを可能としているのは、連日続くショボンによる嫌がらせ的なお使いの成果だ。


( ^ω^) 「ウォッカとジンとテキーラ30本ずつ。これでストックはめでたい事にそれぞれ1500ほn―――」

('A`)「全くよぉ……。使いもしねぇ、売れもしねぇ、飲む奴もいねぇ酒をこんなに……って、何してんだブーン?」


115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:45:01.86 ID:isE94zw8O
支援

116 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:45:53.43 ID:Yth8QX5N0
 
両手に大荷物を抱えたドクオが、目の前で絶句し足を止めてしまったブーンに非難の声を上げる。
しかし、当のブーンはそんな事はお構いなしと足を止めたまま。
それどころか、顔からは血の気が引き、滝の様な冷汗が頬を伝っている。


( ;^ω^) 「・・・・・・」

/ ,' 3 「よぉwww。遅かったなwww」

( ;^ω^) 「ジッ……!!」

('A`)「ん? 何だこの爺さんは?」

( ;^ω^) 「逃げるおっ!!」

('A`)「え? 何で?」


まず最初に手にしていたお使いの酒類の瓶を割らないように丁寧に床に置いた。
日頃受けているショボンの教育的指導の賜物か。
そしてこの世の終わりだという表情で脱兎の如く逃げ出すブーン。


117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:45:58.55 ID:wFIvIHVJO
しえん

118 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:46:42.03 ID:Yth8QX5N0

(´・ω・`)「荒巻大阿闍梨。ブーン逃げちゃうよ?」

/ ,' 3 「無理だろ。・・・・・・・・・・・・破っ!!」

( ;゚ω゚) 「ぎゃっ!!」


ぽやーっとその様子を見ていたドクオは、自分の横をすり抜けてブーンの背中を捉えた青い光に驚愕する。
盛大につんのめって床にキスするブーンから、ショボンと老人に視線を移したドクオ。


(;'A`)「い……、今のはブーンの……?」

(´・ω・`)「発勁さ。驚いたかい、ドクオ?」

(;'A`)「驚いたって、そりゃぁ……。何モンだ、あの爺さん?」


119 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:47:07.96 ID:Yth8QX5N0
 
ドクオは背中をさすっているブーンに、ニヤニヤと笑いながら近付く老いた僧侶を見ていた。
老人はうつ伏せで苦しんでいるブーンの首根っこを猫の仔にそうするように掴み上げる。


/ ,' 3 「おい、ホライゾン。テメェそれが久しぶりに会ったオレへの挨拶かい? 違うよな? ん?」

( ;^ω^) 「イタタタ……いきなり何するんだお、このジジ―――」

/ ,' 3 「うぉらぁ!!」

( ;゚ω゚) 「グベッッラ!!」


ブーンが年齢的不敬を働こうとしたとき、強烈なボディブローが鳩尾に突き刺さった。
『オレはまだ若い』と言わんばかりの表情で、荒巻はブーンが何を言おうとしたかもう1度問う。


/ ,' 3 「ふふっwww。何?」

(;^ω^) 「お……」

ブーンは委縮しながら何とか言葉を絞り出すのだった。


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:47:33.32 ID:DAZiOxWG0
支援

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:48:10.07 ID:kljke8l30
支援

122 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:48:24.66 ID:Yth8QX5N0


( ;^ω^) 「お師匠様、久しぶりですお……」






           ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━


        ――――第一章・クソジジイの指令・地獄の1丁目へようこそ――――


                     〜その1、鬼神楽〜







123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:49:43.13 ID:wFIvIHVJO
オヤジキャラですねわかります

124 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:50:06.93 ID:Yth8QX5N0

(´・ω・`)「全く……、これだから素人は恐ろしい。とんでもないものに手を出したな 」


ショボンにブーンとドクオを交え、荒巻は事の概要の説明をした。
聞き終わったショボンの第一声はこうだった。
その反応に満足げに頷く荒巻。


/ ,' 3 「ムカつくわな? お前もそうだろ、ホライゾン?」


同意を求めた荒巻。
しかし、ブーンにとってはそれよりも重要な事が別にあった。


( ^ω^)「そんな事より、お師匠様?」

/ ,' 3 「何だい?」

( ;^ω^)「僕を連れ戻しに来たんですお?」

/ ,' 3 「テメェを今更山ん中に連れて帰ろうなんて気はサラサラねぇよ 」

( *^ω^)「良かったおwww。僕が御山を抜けた事、怒ってるのかと思ってたおwww」

/ ,' 3 「怒ってる?」


125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:50:29.16 ID:isE94zw8O
支援

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:50:58.09 ID:DAZiOxWG0
支援

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:51:07.32 ID:wFIvIHVJO
しえん

128 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:51:41.97 ID:Yth8QX5N0
 
ブーンは裏高野を逃げ出している。
裏高野の掟として、女淫は固く禁じられているからだ。
ブーンはその掟に反旗を翻し、魔法使いになっては敵わないと出奔した。

全ては若いホルモンに振り回されたせいだったが、ブーンは荒巻が自分を連れ戻しに来たと思っていた。
そうではないと知り自然と表情が綻ぶ。
しかし、対照的に荒巻の表情はみるみる内に険しくなり……


/ ,' 3 「怒ってるなんてそんな優しげなもんじゃねぇよ、バカヤロウ!!
    テメェが消えたお陰で、オレがどれだけ方々に頭下げたと思ってんだ、コラ!!
    いいか!? ハッキリ言ってオレぁ……」


強烈な怒号と共に流れ出る荒巻の言葉。
そして片目でブーンを必要以上に睨みつけてこう言った。


/#,゚ 3 「 切 れ て る !!!!!!!」

(´・ω・`)「憤怒のあまり、一時的錯乱状態にあるようだ。
      感情の高ぶりによる心神喪失だな。
      これはブーンを殺しても、情状酌量の余地があるかも 」

( ;^ω^)「ちょwww」


129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:51:54.70 ID:V9roMZ4ZO
支援

130 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:52:09.10 ID:Yth8QX5N0
 
今にも発勁を打ち出さんという気迫で、荒巻はブーンに怒声を飛ばす。
あまりの迫力に、ブーンは恐怖を通り越して笑えてきた。


/ ,' 3 「それはさておき、話は分ったかい?」


と、突然元に戻る荒巻。
歳を取ると感情のコントロールも自由自在なのだろうか。
荒巻が『分かったか?』と言った内容について、ブーンは腫物を触るかように聞いた。


( ;^ω^) 「僕にはサッパリですお、ジ……、お師匠様 」

('A`)「オレも分らんね。何なの、その……『鬼神楽』ってヤツ?」


荒巻が持ってきた仕事の内容。
一通り聞いてもどうもピンとこないのはブーンもドクオも同じだった。


131 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:52:28.62 ID:Yth8QX5N0
 
今にも発勁を打ち出さんという気迫で、荒巻はブーンに怒声を飛ばす。
あまりの迫力に、ブーンは恐怖を通り越して笑えてきた。


/ ,' 3 「それはさておき、話は分ったかい?」


と、突然元に戻る荒巻。
歳を取ると感情のコントロールも自由自在なのだろうか。
荒巻が『分かったか?』と言った内容について、ブーンは腫物を触るかように聞いた。


( ;^ω^) 「僕にはサッパリですお、ジ……、お師匠様 」

('A`)「オレも分らんね。何なの、その……『鬼神楽』ってヤツ?」


荒巻が持ってきた仕事の内容。
一通り聞いてもどうもピンとこないのはブーンもドクオも同じだった。


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:52:49.53 ID:ikovc2WnO
リターンズってなってるけど続きだよな?

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:52:52.76 ID:DAZiOxWG0
支援

134 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:52:53.80 ID:Yth8QX5N0
 
ブーン達のサッパリ分からないという顔を見て、荒巻は豪快に笑い飛ばす。 


/ ,' 3 「カッカッカwww。 勉強が足らんなぁwww。 よし、ショボン 」

(´・ω・`)「なんスか?」

/ ,' 3 「いや、説明してよ 」

(´・ω・`)「自分でやれよ、ジジイ 」

/ ,' 3 「さて、燃えないゴミの日は何曜だったかな?」

(´・ω・`)「あーあー、分かったよ!!」

(;'A`) (馬鹿な!! ショボンが翻弄されてるだと!?)

( ;^ω^) (気を付けるんだお、ドクオ!! あのジジイ、今生きてる退魔師の中では世界最強って噂だお!!)


驚愕するドクオにブーンが警告をする。
何だかんだでショボンが逆らえない所を見て、ドクオはそれも満更嘘ではないと思った。


(´・ω・`)「それでは、3分で分かる『鬼神楽』。始まるよ〜」

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:53:46.05 ID:Y4stk7QzO
くそツマランな

136 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:54:09.66 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲


(´・ω・`)
――――昔々、あるところに藤原千方という豪族がいました。


( ・ω・) 「あ、どーも。藤原です 」


(´・ω・`)
――――元々藤原千方は有力な豪族でしたが、実は特別なスキルも持っていました。


( ・ω・) 「実は自分、凄いんス 」


(´・ω・`)
――――彼には鬼を使役する不思議な力があったのです。
      特に強力だったのは金鬼、水鬼、風鬼、穏形鬼の4匹の鬼です。
      圧倒的な藤原千方の力。
      しかし心の優しかった彼は、その力を人々の為に使いました。


137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:54:26.68 ID:wFIvIHVJO
しえん

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:54:49.13 ID:kljke8l30
支援

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:54:53.21 ID:PdbphB9Q0
支援


140 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:55:20.30 ID:Yth8QX5N0
 
(´・ω・`)
――――金鬼が作る豊かな土壌は、不作知らずの水田や畑へ。
      水鬼が生み出す美しい清水は、人を始めとした全ての生き物への恩恵へ。
      風鬼が奏でる風は夏は涼しく、冬は暖かく。
      そして鬼達のリーダー格、隠形鬼は、影から人々を危険から守っていました。

(´・ω・`)
――――皆幸せに暮らしていました。      
      しかし……


(・A・)「藤原怖ぇ〜。マジ怖ぇ〜 」


(´・ω・`)
――――時の帝は、藤原千方が反旗を翻した場合の事を考えました。
      チキンな彼は怖くて夜も眠れません。そこで帝は勅命を出しました


(・A・)「藤原、ぶっ殺 」

( ・ω・) 「あ〜れぇ〜 」


141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:55:45.07 ID:isE94zw8O
>>132
第二部

142 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:56:31.33 ID:Yth8QX5N0
 
(´・ω・`)
――――彼は死に瀕したその時……


( ・ω・) 「何故だ!? なぜ私がこのような仕打ちを受けねばならない!?
       許さぬ……、許さぬぞ!! この恨み、晴らさでおくべきか!!」


(´・ω・`)
――――優しかった藤原千方は、この仕打ちに怒り狂いダークサイドに堕ちました。
      怒りは恨みに。恨みは呪いに。
      彼は最高の退魔師であると同時に、最高の神楽舞の踊り手でもありました。
      彼はその力の全てを得意な舞の中に封じ込めました。


( ・ω・) 「フルベ フルベ ユラユラ ト フルベ!! フルベ ユラユラ ト フルベ!!
       許さぬ!! 生きよ、我が愛しき4匹の鬼よ!!
       舞の中で永久に生きよ!!
       憎き傲慢なる帝を崩御へと誘え!!
       クククww。はははははwww。そなたの縊り死ぬ様、地獄でゆるりと見物してくれようぞ!!」


143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:56:32.11 ID:DAZiOxWG0
支援

144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:56:49.10 ID:isE94zw8O
支援

145 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:57:03.97 ID:Yth8QX5N0
 
(´・ω・`)
――――彼の恨みは凄まじく、時の帝は七日七晩苦しみもがき……


(・A・)「く……ガ、ガ!!」


(´・ω・`)
――――血反吐を吐いて死にました。

      しかし呪いはそれだけでは晴れません。
      4匹の鬼・金鬼、水鬼、風鬼、そして陰形鬼は、その恐ろしい神通力で都を荒らし回りました。

      当時の退魔師達は仕方なく、この鬼達を別の鬼によって封じ込めることにしました。

      毒を以て毒を制す。
      100匹の鬼、すなわち百鬼夜行。
      鬼神楽という神楽舞の中に新たに100匹の鬼を封じ込め、4匹の強大な鬼の力を封じたのです。


  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:57:51.64 ID:wFIvIHVJO
いきなり重いww

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:57:51.83 ID:GT5WCsPa0
とうとう2章来たか
待ってたぜ

148 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:58:15.78 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲


(´・ω・`)「3分で分かる『鬼神楽』。終わり 」

/ ,' 3 「分ったか、ジャリ共?」

(・A・)「うん」

('A`)「じゃなかった。あぁ、大体分ったぜ。
    昔とんでもない悪党が居て、そいつが作ったのがその……なんだ? 鬼神楽?」

/ ,' 3 「中々物分かりが良いじゃねぇか。
    誰だ、テメェ?」

('A`)「あ、ドクオっす。どーも 」


荒巻は上機嫌でドクオの顔を見る。
中々面白そうなやつだ。
そう思いながら真っ白な髭を弄ぶ。


149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:58:53.09 ID:isE94zw8O
支援

150 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:59:10.28 ID:Yth8QX5N0
 
/ ,' 3 「ドクオか。覚えておいてやる。
    お前さん、退魔の経験は?」

('A`)「まぁ、付喪神とかクルースニクとかを少々……」

/ ,' 3 「スタイルは?」

('A`)「スタイル? 色々考えてるけど……。
    今はこんなのとか、こんなのとかを使ってる……ます 」

/ ,' 3 「見せてみなぃ 」

荒巻に言われて裾に刃を仕込んだコートと、ブーンに書いてもらった護符を見せるドクオ。
荒巻はそれらを十分に吟味すると、まずコートをドクオに返した。

/ ,' 3 「ほぅ、コイツは良いモンだ。
    1本1本が破魔の刃たぁ豪勢だな。
    それに裏地に仕込んだ守り札。これじゃ並の魔じゃ太刀打ちできねぇ。
    これ作ったのはどこのどいつだい?」

(´・ω・`)「どーも 」


151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:59:30.13 ID:wFIvIHVJO
しえん

152 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 22:59:40.55 ID:Yth8QX5N0
 
ショボンが手を上げ荒巻が満足気に頷く。
荒巻は次に束になった護符を手にした。
ブーンが1枚1枚丹念に法力を込めた不動明王の炎の護符だ。

 
/ ,' 3 「こっちはどうしたぃ? どっかから買ったのかい?」

( *^ω^) 「はいはいおー!! それ書いたの僕だお♪」

/ ,' 3 「ここんトコ、間違えてるよ 」

(;^ω^) 「え……?」


絶句するブーンに冷たい視線を残し、荒巻はショボンに筆と硯を準備させる。
さらさらと護符の書き換えに入る荒巻を見て、ブーンは何とも気まずそうにキョロキョロと目を泳がせていた。


153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 22:59:51.10 ID:DAZiOxWG0
支援

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:00:15.25 ID:wFIvIHVJO
しえん

155 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:00:16.07 ID:Yth8QX5N0
 
護符の修正が終わると、荒巻は笑みを浮かべて周りを見渡し、話題を本題に戻した。
どうやらどうにも理解出来ていない者が約1名いるようだ。


( ^ω^) 「お師匠様、僕には腑に落ちないところがあるんですお 」

/ ,' 3 「お前は物分かりが悪いな、ホライゾン。
    テメェ本当にオレの弟子かい? 何だよ?」


言い方は乱暴だが楽しげな表情で言う。
久々の弟子との邂逅を、心の奥底では喜んでいるのだろう。


156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:00:50.59 ID:isE94zw8O
支援

157 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:01:07.93 ID:Yth8QX5N0
 
( ^ω^) 「洞窟とか神殿にってならまだ分かるけど、踊りの中に封印するってどういう事だお?」

/ ,' 3 「そりゃオメェ、舞ってのは単純にスポーツみたいなもんじゃねぇからだよ。
    神聖な舞には昔から、神だか精霊だかと一身一体になるって意味合いもある。
    鬼とか妖とか魔とか? そういうモンの魂が宿る事もあるだろうぜぃ 」

( ^ω^) 「でも問題の四鬼は百鬼夜行ってのがバッチリ封印してるんですお?
       じゃ、問題ねーですお 」

/ ,' 3 「あー、その事かい? 大問題なんだよ、これが 」

( ^ω^) 「なんでだお?」

/ ,' 3 「その百鬼夜行を手懐ける方法があるとしたら?」

( ;^ω^) 「あんのかよwww」

勘弁してよ、という顔で苦笑いを浮かべるブーン。
そんな事はどこ吹く風と、荒巻は続けた。


158 :んん… ◆XLZQ2CaMBk :2008/03/30(日) 23:01:13.11 ID:XAv55jRsO
誰かこれでスレ立てて

スレタイ
みさお「あやのぉ…いくら洗っても汚れがとれないんだってヴぁ…」

本文
あやの(それは私達が珍しく一緒に帰らなかった次の日のことだった…)

あやの「みさちゃん、なんでさっきから何度もシャワー浴びてるの?」

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:02:01.10 ID:kljke8l30
支援

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:02:10.13 ID:wFIvIHVJO
しえん

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:02:10.93 ID:isE94zw8O
支援

162 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:02:55.59 ID:Yth8QX5N0
 
/ ,' 3 「おう。1人の人間が鬼神楽を1回舞う度に、1匹ずつ鬼を手なずけることが出来る。
    100回舞えば100匹全部。封印はそれで終わりだぃ 」

('A`)「だったら、もしかして今までにも封印が解かれた事が?」


封印解除の方法が踊りを踊るだけ。
そのような単純な方法なら、当然これまでにも前例はあるはず。


/ ,' 3 「いや、鬼神楽は儀式のような物。儀式には強い気の集まる場が必要となる。
    ただ踊るだけじゃ、何の変哲も無い神楽舞に過ぎねぇよ 」

(´・ω・`)「更にもう1つ。鬼神楽は強力な呪いの舞だ。
      踊れば命を削られる。100回もやる前に大抵の人間は死ぬさ 」


どうやら条件やペナルティーが科せられるらしい。
命を削りながら1つ1つ丁寧に封印を剥がしていく。
それが100回も続くのならば確かに難しいことかもしれない。


163 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:03:14.61 ID:Yth8QX5N0
 
/ ,' 3 「所がどっこい、今現在、99回の舞を終わらせた途方もない馬鹿がいてな 」

(´・ω・`)「モララー。
      能の世界では知らない者はない大家元の現党首。
      若干18歳で御家相続を許された稀代の天才だ。
      もっとも、この世代交代には、先代が謎の死を遂げたり不審な点もあるんだけどね 」


その名はブーンやドクオもたまにテレビなどで聞いたことがあった。
特に興味をそそられるような者でもなかったが、著名人が魔に関係してくるとは意外だ。


/ ,' 3 「公演ってのは多くの人の様々な思いが絡んでくるからな。儀式の場としては上々だ。
    あ〜それからよ、裏高野の調べによると、このモララーが鬼神楽に関わりを持った背景。
    お前らの大好きな『パンゲア』が絡んどるらしいぜぃ 」

( ^ω^) 「……」

('A`)「……反吐が出るぜ……」

その名前、『パンゲア』。
ブーンは口を閉じ、ドクオは舌を打つ。
静まり返る空気に終止符を打つべく、荒巻が白い歯を見せて笑い始めた。


164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:03:37.26 ID:wFIvIHVJO
しえん

165 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:04:01.08 ID:Yth8QX5N0
 
/ ,' 3 「カッカッカww。どうだ、やるかい?」


その時バーボンハウスの入口を乱暴に開けて、1人の少女が大股で近付いてきた。
おそらく入り口の外で中の会話を盗み聞きしていたのだろう。
少女は荒巻の居るテーブルを右手で力強く叩き、開口一番こう言った。


ξ゚听)ξ「やるわ!!」


突然の可憐な少女の来訪に、キョトンと目を丸くする荒巻。
細身のジーンズに小さなTシャツのツンを見てブーンは、私服もベリースウィート、と見とれていた。
一方荒巻は、直ぐに表情を柔らかく崩す。


/ ,' 3 「ほぅ、こりゃまた可愛らしい嬢ちゃんだ。
    お前のコレかい、ブーン?」

( ;^ω^) 「ちっ、ちがっ―――!!」


小指を立てる荒巻。
ブーンはその意味に気付き、凄まじい勢いでキョドり出す。


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:04:45.85 ID:DAZiOxWG0
支援

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:05:40.39 ID:isE94zw8O
支援

168 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:06:17.50 ID:Yth8QX5N0
 
∧_∧
(*゚;;-゚)「話は聞かせて貰ったぞ。ワシらには少々因縁があってのぅ 」

/ ,' 3 「こりゃ珍しいwww。猫又かい。
    ん? この嬢ちゃん、まさか?」


何かに気づいたようにショボンに視線を遣る荒巻。
ショボンは何も言わず頷いた。
荒巻は合点がいったと言うように頷き返し、不意に笑みを封印した。
ツンの手を取る荒巻。


/ ,' 3 「オメェさんにゃ、これからその辺のナマガキには耐えられないような運命が待ってる。
    だが心配はいらねぇよ? ジィちゃんがしっかり見ててやるからな 」

ξ;゚听)ξ「え……?」

( #^ω^) 「ジジィ!! テメェ、いい歳こいてナンパなんかして―――」

/ ,' 3 「嬢ちゃん、お前さんに言う事があってね 」


荒巻はその筋ばった大きな手で、ツンの小さな手を優しく包み込んだ。
そして深々と頭を下げた。


/ ,' 3 「悪かった……」


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:07:00.52 ID:isE94zw8O
ツンヌコ支援

170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:08:14.77 ID:DAZiOxWG0
支援

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:09:13.34 ID:wFIvIHVJO
しえん

172 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:09:28.49 ID:Yth8QX5N0
 
ξ;゚听)ξ「悪かった? 一体……?」


面食らうツンだったが、何故か荒巻から視線を外せずにいた。
荒巻をずっとこのまま見ていたい衝動に駆られる。
初対面の老人に対して、何故か親近感を感じている。

一方その後ろでは……


( ;゚ω゚) 「……」

('A`)「お〜い、ブーンや〜い。
    ダメだこりゃ。完全に伸びてる 」


荒巻の肘を食らって気を失っているブーンの頬を、ドクオがペシペシと叩いていた。
ブーンは一向に目を覚まさない。
ツンの目にもその光景は入っていたが、今はそれより気になることがある。


ξ;゚听)ξ。o ○(このおじいちゃんの事……私、知ってる……?)

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


173 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:10:32.94 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

ブーンが目を覚ましたのは、それから30分ほどしてからだった。
自分の記憶に欠落部分があることの原因を察知し、抗議の声明を荒巻に出そうと口を開く。
しかし思い出したかのように荒巻が喋り始め、口を塞がれた。


/ ,' 3 「四鬼、百鬼夜行に加えて鬼神楽を舞い切るバケモンが相手だ。
    オレが行けりゃ良いんだが……、生憎偉くなっちまうと色々と重りが付いちまってよ。
    代わりに助っ人を2人呼んどいた 」

(´・ω・`)「へぇ……、誰です?」

/ ,' 3 「鬼が悪さしてるんだ。『あの野郎』しかいねぇだろ。
    もう1人はお前さんがよく知ってる……」


タイミングを合わせていたかのようにバーボンハウスの扉が開く。
歩いて来るのは長身で古めかしい外套を羽織った女。
絹のような真黒なロングヘアーに、強い意志の滲み出た大きな茶色い瞳。

それはショボンやブーン達が良く知っている……


川 ゚ -゚)「さぁ、ショボン。婿に貰いに来たぞ 」


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:10:35.25 ID:wFIvIHVJO
しえん

175 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:11:39.57 ID:Yth8QX5N0
 
(;´・ω・)「……コイツ?」

/ ,' 3 「嬉しいだろ?www」

( *^ω^) 「クーさん!!久しぶりですお!!」

('A`)「おー、相変わらず良い女だな、クー 」

川 ゚ -゚)「知っている。お前は相変わらず変な顔だな 」

(;'A`)「え……ウソ……」


ブーンやツンはクーとの久々の再開を喜んだ。
ドクオはショックを受けたのか茫然と立ち尽くしていた。
でぃに何事か語りかけている。

クーはするりとショボンの腕に自分の腕を絡ませた。
筋肉を硬直させたショボンは、強張ってしまった顔で荒巻を見た。


(;´・ω・)「ジジイ、テメェ……」    でぃさん、オレの顔って変なの?  何じゃ。知らんかったのか?

/ ,' 3 「なぁーに、礼などいらんぞwww」   うわぁー!!ブーン!!  僕に振られても困るお……

川 ゚ -゚)「荒巻翁には仲人をお願いしてある 」   ツーン!!  大丈夫よ。世の中にはB専ってのが居るから


176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:11:41.86 ID:DAZiOxWG0
支援

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:12:22.86 ID:wFIvIHVJO
しえん

178 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:13:15.51 ID:Yth8QX5N0
 
ねー♪とでも言わんばかりにクーと荒巻が頷き合う。


(;´・ω・)「アフォか、お前ら!? 爺さん、あんた独身だろうが!?
      どの口が仲人引き受けるとか言ったんだよ!? アホウか!?」

/ ,' 3 「え? ダメなの?」

川 ゚ -゚)「さぁ?」

(;´・ω・)「そもそも1人で仲人頼みに行くっておかしいと思わないの!?
       もう一々言うのも面倒になってきたけど、オレは結婚なんてしないの!!」

川 ゚ -゚)「照れてるんだ。可愛いだろう?」

/ ,' 3 「ほぅ……。冷静沈着を地で行く男の、意外な一面を見たなwww」

(;´・ω・)「あぁ……、その正常な機能を失ってしまった脳を穿り返してしまいたい……」

ショボンは湧き上がる衝動を何とか抑えようと躍起になっていた。
そしてもう1人、そこには静かなる野望を抱き始めた者が存在した。

('A`)。o ○(ふぅ……。二重にしようかな……)


  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:14:03.34 ID:wFIvIHVJO
しえん

180 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:14:12.55 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

弐経路ホール。
総動員数1500人。
そこでは演劇やコンサートを始め、年中様々なイベントが催されている。
今日はある能の大家元の公演が行われる予定だった。
満員大入りのその建物は、舞台に主役が登場するのを今や遅しと待っていた。

そしてその主役の楽屋。
入口には失神した警備員が転がっている。
主役であるモララー。
そして5人の男女と猫が1匹。


( ・∀・)「……それで? 高名な退魔師様達が僕にどういう御要件なのかな?
      もう開演まで5分を切ってるんでね。後にしてくれませんか?」


いきなり警備員を薙ぎ倒して乱入してきた暴漢達は、自分達を退魔行を生業とする者だと名乗った。
そのような事態においても、あくまで毅然と振る舞うモララー。
その神経を逆撫でするかのように、その退魔師達は馬鹿にするような態度を示した。


181 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:15:11.00 ID:Yth8QX5N0
 
(´・ω・`)「お時間ない所申し訳ありませんwww。直ぐに済みますんでwww」

( ^ω^) 「ふひひひひwww。初めて楽屋なんてものに入ったおwww」

ξ゚听)ξ「ほほほwww。私演劇部ですからとっても勉強になりますわwww」

('A`)「あ、これ貰ってもいいすか? いいっすよね?」

( ・∀・)「……時間がないと言ってるんですが?」


やりたい放題の乱入者達に冷たい怒気を孕んだ声を出すモララー。
しかしそこに、その怒気を物ともしない声が覆い被さる。


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:15:45.43 ID:wFIvIHVJO
しえん

183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:16:03.76 ID:X4QUg0Yz0
今日のおまかせ退魔業スレはここですか?

184 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:16:54.30 ID:Yth8QX5N0
 
川 ゚ -゚)「時間ならたっぷりあるだろう? 厚かましい事を言うな 」

( ・∀・)「・・・・・・」


モララーはその意図することを十分に承知していた。

∧_∧
(*゚;;-゚)「我らが何をしに来たかなど、当の昔に検討も付いておろうがのうwww」

( ・∀・)「・・・・・・」


猫が喋る。
しかし驚くことはない。


185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:17:33.31 ID:DAZiOxWG0
支援

186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:18:20.34 ID:isE94zw8O
支援

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:18:33.92 ID:wFIvIHVJO
しえん

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:19:20.41 ID:kljke8l30
支援

189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:19:30.09 ID:wFIvIHVJO
しえん

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:20:39.35 ID:kljke8l30
支援

191 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:21:21.55 ID:Yth8QX5N0
 
( ^ω^) 「臭いお……。魔と人食いの臭いで鼻が曲がるお 」

('A`)「こんなもん食わねぇだろ、あんた? じゃ、こっちの和菓子も貰っとくわ 」

(´・ω・`)「バレバレなんだよ、このクソ鬼が。痛い目に会いたくなかったら、さっさと喋るんだな 」

ξ゚听)ξ「モララーはどこっ!?」

( ・∀・)「・・・・・・」


モララー、いや、他の何かは観念したかのように立ち上がる。


( ・∀・)「カカッ!!」

そして突然笑い出した。
整った顔は見る間に崩れ、2本の角が頭皮を突き破る。
肌は腐ったような紫に変わり、口からは不快な臭いを吐き出す。


192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:21:38.08 ID:DAZiOxWG0
支援

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:22:05.22 ID:isE94zw8O
支援

194 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:22:22.69 ID:Yth8QX5N0
 
A_A
( ゚∀。)「モララッ!! カカカカカッ!! モララララララッ!!」

紛れもなく鬼そのものだった。

鬼は大口を開けて身を反り返して笑う。
狂ったように笑う。
壊れた人形のように笑う。

しかし次の瞬間、笑い声は悲鳴に変わることになる。

A_A
( ゚∀。)「にいぃぃぃぎゃぁぁぁぁー―――――――!!」


一瞬で炎が身を包み、断末魔の苦しみを告げる叫びが木霊した。
その叫びも長くは続かない。
真黒に炭化した鬼を見下ろし、冷たく言い放つ少女が一人。


ξ゚听)ξ「言う気がないんなら、最初からそう言って貰いたかったわ 」


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:23:11.34 ID:AxLahQJY0
支援

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:23:23.09 ID:isE94zw8O
支援

197 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:23:30.49 ID:Yth8QX5N0
 
(;^ω^) 「ちょwww。ツンwww 」

(;'A`)。o ○(ツン怖い……)


ブーン達は全力で引いた。
それはもう引きまくった。
ショボンは教育が行き届いていない事に絶望した。


(;´・ω・)「コラッ!! 女の子がいきなり相手を丸焦げにしたりしちゃダメでしょ!!」

ξ゚听)ξ「え?ダメなの?」

川 ゚ -゚)「いいか、ツン。力押しも大事だが時には引くという事も覚えてだな。
     これは恋愛にも言える事でだな 」

(;´・ω・)。o ○(お前が言うなよ……)

 
ふと我に帰る。
ツンの教育は後日機会があるだろう。
今はそれよりモララーがここにいない事が重大な問題だ。

 
(´・ω・`)「舞台へ急げ!! 間に合わなくなると事だぞ!!」


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:23:34.90 ID:kljke8l30
支援

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:24:18.29 ID:wFIvIHVJO
しえん

200 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:24:32.21 ID:Yth8QX5N0
 
ショボンの号令と共に楽屋の外へと飛び出す退魔師達。
しかしそこは既に有象無象の異形達で溢れていた。


('A`) 「ちぃっ!! なんだ、コイツラ!?」
∧_∧
(*゚;;-゚)「百鬼夜行じゃろうか!?」

( ^ω^)「こりゃ全部相手してられねぇお!!
      ショボン!! ドクオ!! 僕らで突っ込むお!!」


荒巻の話によると、1回の舞で1匹の鬼を支配できる。
つまり99回の舞が終わった今、ツンが倒した鬼を含めて全部で99匹。
ショボンはクーとツンに叫ぶ。


(´・ω・`)「お前らは後に着いて来い!! クー!! ツンを頼むぞ!!」

川 ゚ -゚)b「合点承知の助 」


そして彼らは駈け出した。


('A`)「離れるんじゃねぇぞぉーっ!!」

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:25:43.10 ID:DAZiOxWG0
支援

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:25:53.29 ID:wFIvIHVJO
しえん

203 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:26:20.98 ID:Yth8QX5N0
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲


( ;^ω^) 「これはっ!?」


ホールに飛び込んだブーンの目には、満員のはずの観客の姿は1人も映らなかった。
代わりに不気味な姿をした鬼の大群がそこを埋め尽くしていた。


(´・ω・`)「チッ……。間に合わなかった……」

ξ゚听)ξ「そんな……」

('A`)「これが百鬼夜行……」
∧_∧
(*゚;;-゚)「100の魔か。絶景じゃのぅ 」


敵の配置を把握しようとホールを見渡す。
そのときクーが何かの存在に気付いた。


204 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:26:41.36 ID:Yth8QX5N0
 
川 ゚ -゚)「おや、向こうに見えるのは何の穴だ?」


ステージの上にぽっかりと口を拡げた穴。
中からは霧のような冷気が立ち上っているのが見える。
風が吹き出しているのだろうか。
笛のような音がするが、聞き方によっては何者かのすすり泣く声のようにも聞こえる。


( ^ω^)「あちゃ〜……。あそこはヤバいお……。」

ξ゚听)ξ「この感じ!! あの時に似てるわ!!」

(´・ω・`)「百鬼夜行はあの世とこの世を行き来し、死者の魂を連れ去る冥府の使い。
      その道が開いた、か……」


ブーンはそこから流れ出る禍々しい気配を感じ、ツンは高校が地獄堕ちした晩の事を思い返していた。
ショボンは眉をしかめ、辟易したような声を洩らす。


205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:26:57.15 ID:isE94zw8O
支援

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:27:02.89 ID:wFIvIHVJO
しえん

207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:27:22.67 ID:kljke8l30
支援

208 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:27:27.66 ID:Yth8QX5N0
 
(´・ω・`)「参ったな。エイジャの赤石以外にも、あちら側に繋げる手段があるとはね 」

(;'A`)「じゃ、向こうはまさか……」
∧_∧
(*゚;;-゚)「この世ではないな。つくづく縁があるのぅwww」


楽しみが増えたとばかりに笑う猫又。
その頃、ホール内にいた鬼達は生きた人間の臭いを嗅ぎつける。
100の鬼の目が、一斉にブーン達を捉えた。


( ^ω^)「多分モララーはあの中だお!! 行ってとっちめてやるお!!」

(´・ω・`)「その前にコイツラをどうにかしましょうか、所長。……ぬん!!」


飛び出してきた1匹の鬼を叩き落とすショボン。
それを機に他の鬼達も一気に殺気立ち、今にも飛びかからんと不気味な泣き声を上げる。


(´・ω・`)「このままでは近付けもしない。どうする?」


209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:28:33.74 ID:kljke8l30
支援

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:28:56.69 ID:AxLahQJY0
支援

211 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:29:15.44 ID:Yth8QX5N0
 
一刻も早く穴まで辿り着きたい。
しかしどうにもそう簡単にはいかない雰囲気だ。


その時―――


?「シンイ ジョガク シンオン ジョカイ……伏せなさい!!」

煤i´・ω・`)「ッ!! 皆伏せろ!!」


鬼達が発する雑音をかき消してしまうかのような野太い声が響く。
いち早く声の正体を察知したショボンは瞬時に指示を飛ばした。
途端に何か巨大な力が収束する。


?「どぉりゃぁー――――!!」


腹にこたえる大絶叫と共に飛び出した力の奔流。
青い光を放つそれをドクオはよく知っていた。


(;'A`)「なっ!? これはまたブーンの……」

( ;^ω^)「いや、僕の大発勁よりさらにデカイお……。一体誰が?」


212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:29:52.23 ID:kljke8l30
支援

213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:29:56.85 ID:wFIvIHVJO
しえん

214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:30:32.52 ID:isE94zw8O
新キャラ多いなw

215 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:31:37.79 ID:Yth8QX5N0
 
ブーンの法力の1つ発勁。
師匠である荒巻も見せたが、今見せつけられたそれはとてつもない大きさで、比例して威力も絶大。
ブーン達に飛びかかろうとした鬼の大群は、その一角が完全に抉り取られた。

  _
( ゚∀゚)「ハァ〜イ♪ お・待・た・せwww」


肩の高さで外向きに大きく跳ねるブロンド。


( ;゚ω゚)(;゚A゚)ξ;゚听)ξ「「「オッ……」」」


真っ赤なルージュにバッチリマスカラ。


(´・ω・`)「遅いぞ。危なかったじゃないか 」


身を包んでいるのは真っ赤なレザーのピッチリボディコン。

  _
( ゚∀゚)「良いじゃない、間に合ったんだから。相変わらず良い男ねぇ、ショボンwww」


咽喉仏を豪快に上下させながら、艶めかしい太く低い声を発する。
ミニスカートからニョキっと生えた2本の脚は、ごつごつとした岩のような筋肉に覆われており、脛には若干の剃り残しが。
詰まるところ現われたのは……

216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:32:45.19 ID:kljke8l30
ジョルジュがオカマだと!!

217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:33:09.69 ID:7KVA2ZFl0
犯罪晒してる前略プロフに凸
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1206887168/

218 :第一章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:33:20.24 ID:Yth8QX5N0
 
( ;゚ω゚)(;゚A゚)ξ;゚听)ξ「「「オカマだー――――っ!!!」」」





          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━


       ――――第一章・クソジジイの指令・地獄の1丁目へようこそ――――


                     〜その1、鬼神楽〜


                          終




219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:33:53.34 ID:wFIvIHVJO
オカマwwwwwwww

220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:34:38.04 ID:isE94zw8O
オカマかよwwwwwwwwwwwww


221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:34:43.53 ID:HncKnz7sO
ジョルジュが…

222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:35:17.31 ID:Qt5AtfuQO
面白かったwwww乙!!!!

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:35:41.40 ID:GT5WCsPa0
オカマwwwwwwww


224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:36:01.01 ID:7nND8jgWO


225 : ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:36:55.09 ID:Yth8QX5N0
支援ありがとうございます。お疲れ様でした
今日の投下はここまでです

ジョルジュは最初はハードボイルドの権化のようなキャラクターだったんですが、
その要素はドクオに流れ、後に残ったカスが集まってできたのがオカマジョルジュです


226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:37:34.62 ID:wFIvIHVJO
乙!

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:37:39.89 ID:oWFZCLgUO

このジョルジュは新しい

228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:38:08.62 ID:kljke8l30

ジョルジュは予想外すぎたwww

229 :元ネタ解説 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:39:07.30 ID:Yth8QX5N0
 
(*゚ー゚)「しぃとぉ〜!!」

(,,゚Д゚)「ギコとぉ〜!!」

( ゚д゚ )( ゚∋゚)「「愉快な仲間達による〜!!」」

(*゚ー゚)(,,゚Д゚)「「分かりやすい元ネタ解説のコ〜ナ〜!!」」( ゚д゚ )( ゚∋゚)


(*゚ー゚)「はい、という事で皆さん大変長らくお待たせしましたぁ♪」

(,,゚Д゚)「いやー、逃亡じゃなかったんだな!! 良かった良かった!!」

(*゚ー゚)「私を蔑ろにする作品なんて、逃亡しても痛くも痒くもないですけどねぇ〜♪」

(;,,゚Д゚)「ちょ……」


230 :元ネタ解説 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:39:50.74 ID:Yth8QX5N0
 
(* ー )「ったくよぉ……。二部になったら私の出番あるんじゃなかったのかよ……。
     相も変わらず恥も外聞も芸もセンスもなく、ツンクーツンクーツンクーツンクーつんく♂……」

(;゚д゚ )( ;゚∋゚)「………」

(*゚ー゚)「なぁ〜んちゃってぇ〜♪
     第二部からはぁ〜、私達、元ネタ解説のコーナーでレギュラーになりましたぁ〜♪」

(;゚д゚ )「はは……ははははwww。なんちゃってですよね〜www」

( ;゚∋゚)「い、いや〜、無事に二部を迎えてギャグも冴えてますね!! つんく♂!! なんちゃってwww」

(* ー )「あ?」

(;゚д゚ )( ;゚∋゚)「ビクゥッ!!」

(;,,゚Д゚)「オ、オーケーオーケー。それでは早速最初の仕事だ、野郎共。
      第零章〜第一章その1までの元ネタ解説行くぞゴラァ!!」

(;゚д゚ )( ;゚∋゚)「ウ、ウェ〜ィ……」


231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:39:57.26 ID:GT5WCsPa0
またお前らかwwwwwwwww

232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:40:49.23 ID:isE94zw8O
ま た お 前 ら か wwwwwwwww

233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:41:47.51 ID:wFIvIHVJO
オマケがシリーズ化だと!

234 :元ネタ解説 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:42:09.15 ID:Yth8QX5N0
 
(,,゚Д゚)「(-@∀@)アサピー。
     これは作者が勝手に持ってる古館伊知郎のイ悪いメージをモデルにしたキャラだ!!」


(*゚ー゚)「<ヽ`∀´>ニダー・エバラ。
     これはあの胡散臭いブタ野郎、江原さんがモデルですねぇ♪
     因みにぃ、作者は地味にニダーが好きらしくて、外道だけどどこか憎めないキャラになってますよぉ♪
     ち……。再登場フラグ立ってるじゃねーかよ……」


(;゚д゚ )「つ、続きまして第一章その1であります!!

      『鬼神楽』
     この名前は『真女神転生3』の主人公の技で、響きを作者が気に入ったので引っ張って来ました!!」


( ゚∋゚)「/ ,' 3 裏高野座主、荒巻スカルチノフ大阿闍梨。

     連載当初からブーンの師匠という設定があって、やっと出てきたキャラ。
     本当は『座主』とは同時期に最澄が設立した天台宗の最高指導者の呼び方とか。
     空海が開祖の真言宗の裏高野では『山主』らしいけど、調べてたら作者が何が何だかワケ分からなくなってきたらしい。
     結局は原作『孔雀王』で裏高野の最高指導者を『座主』と表記してる事からこれに落ち着きました 」


235 :元ネタ解説 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:43:14.03 ID:Yth8QX5N0
 
(,,゚Д゚)「『藤原千方』
     架空の人物だが、由来の地名が現在でも残ってる。
     本編では元々は心の優しい人間だが、伝説では政権転覆をたくらんだマッド野郎だ!!
     それから、藤原千方が使役した4匹の鬼は忍者の元祖とも言われている。
     因みに『千方』の読みは『ちかた』。ちかたんです 」


(*゚ー゚)「『百鬼夜行』
     本編では100匹の鬼のつもりで作者は書いてるけど、元々は鬼だけじゃなくて様々な妖怪の行列なんですよぉ♪
     死者の魂が迷わないように、ちゃんとあの世まで連れて行ってくれる親切な化け物の群れです。
     生きてる人間が見たら、不幸になるとも幸せになるとも言われてて、正直良く分からない感じです 」


( ゚д゚ )「しぃさん、ギコさん!! 今回はこれくらいなようですぜ!!」

( ゚∋゚)「何か分からない事があったら遠慮なくどうぞ!!」


(,,゚Д゚)「オーケー!! じゃ、次は次回予告だ!!」

( ゚д゚ )( ゚∋゚)「イェア!!」


236 :次回予告 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:44:30.38 ID:Yth8QX5N0
  _
( ゚∀゚)「私はジョルジュ長岡。呪禁道のジョルジュよ 」

       退魔師達の前に現れたオカマ。
       大きな戦力を迎え、彼らはそれぞれの戦いへと向かう。

川 ゚ -゚)「ルールは簡単。コイツらを1匹もこの穴の中には入れない 」

('A`)「オレもこっちだな。1人でどこまでやれるか試してみたい 」
∧_∧
(*゚;;-゚)「ワシは行こう。都を荒らした鬼とやらに、特に1番強いのに興味がある 」

(´・ω・`)「お前は残れ、ブーン。最後はオレだ 」

       しかしブーンには一抹の不安が過ぎる。 
       ツンに戦ってもらわなければならないのだ……

( ;^ω^)「ツン、気を付けるんだお 」

ξ゚ー゚)ξ「分かってる。心配しないで 」

 
          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

       ――――第一章・クソジジイの指令・地獄の1丁目へようこそ――――

                     〜その2、四鬼結界〜


237 :オマケ ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:45:37.62 ID:Yth8QX5N0
 
(,,゚Д゚)「それでは次回の更新まで―――」

(*゚ー゚)(,,゚Д゚)「「さよ〜なら〜〜!!」」( ゚д゚ )( ゚∋゚)













(* ー )「おい、ギコ……」

(;,,゚Д゚)「え?」

(* ー )「何よコレは?」

(;,,゚Д゚)「何よって、しぃが仕事見つけて来いって言うから……」


238 :オマケ ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:46:49.00 ID:Yth8QX5N0
 
(#゚ー゚)「ハァー!? 頭涌いてんじゃないの!? 仕事ってのは本編の出番の事でしょうがっ!!
     こぉんな、本編の後にくっついてるちゃっちぃオマケコーナーみたいなのじゃないの!!
     大体何よコレ!! これじゃ完全にラッ○ーちゃんねるじゃないのよ!!
     何!? 私に『おっはラッキー♪』とでも言わせたいの!?」

(;,,゚Д゚)「いや、そこでキレたりするとますますそうなっちゃうから……」

(#゚ー゚)「黙れ小僧!!」

(;,,゚Д゚)「こ、こぞぅ……?」

(#゚ー゚)「あ〜ぁ、あ〜ぁ〜。クーは良いよなぁ〜。どんな作品でもそれなりに重要なポジションに居てさぁ〜。
     それに比べてねぇ〜。こりゃ絶対にパートナーが下げチンなんだわ。ドックンに鞍替えしようかしら 」

(;,,゚Д゚)「し、しぃ?」

(#゚ー゚)「あ〜らぁ〜、もしかして聞こえちゃったぁ?
     でも真実なんだから仕方無いわよねぇ〜www」

(;゚д゚ )「あ、あの……、しぃさん?」

(#゚ー゚)「何よっ!?」

( ;゚∋゚)「何というかその……、 まだカメラが……」

(*゚ー゚)「………」

(* ー )⌒゚ ゚ ッポーン


239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:47:10.21 ID:isE94zw8O
黒しぃwwww

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:48:00.17 ID:CRjToWvv0
乙!

241 :オマケ ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:48:06.23 ID:Yth8QX5N0
 
(*゚ー゚)「なぁ〜んちゃってぇ〜♪
     私とギコ君の仲はぁ〜、誰にも裂くことはできないのだぁ〜♪
     ブーン系で1番いっちば〜んラブラブなのはぁ、わ・た・し・た・ち♪ そうよね、ギコ君?」

(;,,゚Д゚)(;゚д゚ )( ;゚∋゚)「「「………」」」

(* ー )「オラ……何とか言えよ……」

(;,,゚Д゚)「はぃ……そぅで……す……」

(*゚ー゚)「ね〜♪ 春は出会いの季節!! 画面の前の皆もぉ、私達みたいなスーパーカップル目指して頑張ってね!!」

(;゚д゚ )「いや〜、しぃさん達には誰も勝てませんですよ!!」

( ;゚∋゚)「ハハッ、ハハハハハ!!」


(*゚ー゚)「それじゃ、皆さ〜ん♪」

(;,,゚Д゚)(;゚д゚ )( ;゚∋゚)「「「まったね〜………」」」



242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:48:32.78 ID:ikovc2WnO
作者はしぃ嫌いなのか?w

243 :オマケ ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:49:00.07 ID:Yth8QX5N0




               続く






244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:49:34.50 ID:kljke8l30
もう一回乙

245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:49:54.23 ID:wFIvIHVJO
乙wwwww

246 :オマケ ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:50:17.21 ID:Yth8QX5N0
>>242
むしろ好き

247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:50:38.55 ID:DAZiOxWG0
フフ…クーが鬼にレイプされてるのを想像しまして…その…
下品なんですけど…フフ…『勃起』しちゃいましてね……

248 : ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:52:25.89 ID:Yth8QX5N0
エスカルゴ様
>>6がめちゃくちゃずれてしまってるので修正した文を下に貼ります
もし迷惑でなければ差し替えの方を……
あぁ、オレは間抜けな豚ですorz

249 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:53:34.60 ID:Yth8QX5N0
 
    


     Presented by
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     内藤エスカルゴ
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             ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
Escargot Naitoh
━━━━━━━┛







250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:57:59.86 ID:RWWeQLbwO


251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/30(日) 23:58:31.54 ID:x/ZFAYpi0
まだズレとるwww

252 :第零章 ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:59:03.27 ID:Yth8QX5N0
 
    


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253 : ◆FnO7DEzKDs :2008/03/30(日) 23:59:44.68 ID:Yth8QX5N0
orz...

254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/31(月) 00:06:56.07 ID:FqwG4GNc0
おちゅ

255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/31(月) 00:15:49.66 ID:9oauXASaO
乙です!
早めに続きたのんます!

256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/31(月) 00:33:01.77 ID:81iCuwEk0
よむほ

257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/31(月) 00:35:28.56 ID:b5DElrHDO
大麻キテル━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
よむほ

258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/31(月) 00:36:18.00 ID:yXj6DtGO0


259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/31(月) 00:51:33.12 ID:H/yhe7jX0
久しぶりだな
相変わらずのクオリティが嬉しいね


260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/31(月) 01:23:42.32 ID:b5DElrHDO
読んだ乙!
相変わらず読みごたえあるボリュームだww

>>21
―――その稼業は退魔師―――
ずっと待ってた側としてはこれに痺れたwwwww

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